「未経験からWebデザイナーになれるの?」
「どんな勉強方法が一番効率的?」
「フリーランスとして働くのは難しい?」
こんな疑問を持っている方は多いと思います。
実際に私自身、22歳のときにWebデザインの世界に飛び込み、完全未経験から学び始めました。
最初は不安もありましたが、学習のステップを踏み、仕事を獲得し、最終的にはフリーランスのWebデザイナーとして独立することができました。
この記事では、私がどのようにWebデザインを学び、どんな方法で案件を獲得し、フリーランスとして活動できるようになったのかを体験談を交えながら解説していきます。

この記事はこのような人におすすめ!
- Webデザイナーとして未経験からキャリアを始めたい人
- 独学 vs スクール、どちらで学ぶか迷っている人
- 初案件をどこでどう獲得するかの具体的な方法を探している人
これから未経験からWebデザイナーを目指す方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
未経験からWebデザイナーを目指したきっかけ

私はもともとデザインやイラストに興味はありましたが、専門的なスキルはなく、パソコンも学校の授業で触ったことがある程度でした。
新卒で入社した会社での仕事にやりがいを見つけられず、「自分の好きなことを仕事にしたい」と考えたことがきっかけでWebデザインに出会いました。
Webデザイナーという仕事を調べると、未経験からでも勉強次第で挑戦できること、将来的にフリーランスとして自由に働ける可能性があることを知り、「私も挑戦してみたい」と思うようになったのです。
退職後、Webデザインを学び始めたときは、一つ一つ新しいことを知っていく楽しさがありました。
HTMLやCSSの基本を覚えたり、Photoshopやillustratorでデザインを作ったりするたびに、「できることが増える」という喜びを感じたのを覚えています。
その反面、周りの友人たちは、社会人として順調にキャリアを積んでいる姿を見ると、自分だけが周りと違う道を歩んでいることに焦りを感じることもありました。
それでも、地道に学習を続けた結果、地元のデザイン会社に就職することができました。
今では引っ越しを機にフリーランスになり、自分の好きな時間に働き、生活も安定しているため、あのとき挑戦して本当に良かったと心から思っています。
未経験からWebデザインを学ぶ方法

未経験からWebデザイナーを目指す場合、学習方法には大きく分けて独学とスクールの2つがあります。
それぞれのメリット・デメリットを実際の体験も交えてご紹介します。
方法1:独学でWebデザインを学ぶ
私は最初、できるだけ費用を抑えたいと思い、独学で勉強を始めました。
Webデザインの入門書を購入し、最初はHTMLとCSSを中心に学び、簡単なWebページを自分で作れるようになることを目標にしました。
ただし、デメリットとして「分からないところでつまずきやすい」「モチベーションを維持しにくい」という点がありました。
分からないところがあると半日以上悩んだり、最終的に正解が分からないまま放置してしまったり…。
それが続くと、ストレスが溜まって勉強をサボってしまう日も増えてしまいました。
独学は、自分のペースで柔軟に学びたい人や、費用をあまりかけずに始めたい人におすすめです。
また、調べることが得意でコツコツ続けられるタイプの人に向いています。
方法2:Webデザインスクールで学ぶ
スクールは、短期間で効率よく実務レベルのスキルを習得したい人や、一人だと学習が続かないと感じている人に特におすすめです。
また、未経験からWebデザイナーに転職したい人や、フリーランスとして早く案件を受けたい人にとっても、就職・転職サポートがあるスクールは大きな強みになります。
私自身、独学で学んでからWebデザインスクールで学んだ経験がありますが、スクールに通うことで自分の弱点に気づけたり、現場で通用する知識を得られたりしたのが大きな財産でした。
効率よくスキルアップしたいのであれば、Webデザインスクールは非常に有効な選択肢だと感じます。
もし本気でWebデザイナーを目指したいと考えているなら、まずは無料体験やカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。
スクールによってサポート内容や学べる範囲が異なるので、複数を比較して自分に合う環境を選ぶと失敗が少なくなります。
ポートフォリオ作成と実績づくり

Webデザイナーを目指す上で最も大切なのがポートフォリオ です。
ポートフォリオとは、自分がどんなデザインを作れるのかを企業やクライアントに示す作品集のことです。
履歴書や職務経歴書以上に、Webデザイナーの実力を伝える重要な武器になります。
ポートフォリオには必ずしも実務経験が必要なわけではありません。
独学で作成したWebサイトの模写や、架空の企業サイト、バナー制作の練習などでも十分アピールできます。大切なのは「デザインの意図」「工夫したポイント」を簡潔に説明することです。
見た目の美しさだけでなく、どんな目的で作ったのかを伝えることで、実務を意識した姿勢をアピールできます。
また、ポートフォリオは印刷したものをファイリングする方法もありますが、Webサイト形式でまとめるのがおすすめです。
自分のドメインを取得して公開することで、ポートフォリオサイト自体が自分のスキルを証明する場になるため、WordPressやHTML/CSSでの制作に挑戦するのも良いでしょう。
私はスクールで学びながら、以下のような作品をポートフォリオに載せました。
「未経験だから実績がない」と悩む方も多いですが、工夫次第でポートフォリオは充実させられます。
自分で架空案件を作って提案形式でまとめたり、過去に友人や知人から頼まれた小さな制作物を整理したりするだけでも、立派な実績になります。まずは数を揃え、その後にブラッシュアップして質を高めていくのが効果的です。
初めての案件を獲得する方法

未経験からWebデザイナーとして実際に仕事を獲得するのは、誰もが最初に直面する大きな壁です。
方法はいくつかありますが、自分の目指すキャリアや働き方によって選び方が変わります。
ここでは私自身の経験も含め、代表的な方法を紹介します。
方法1:クラウドソーシングを活用する
クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングは、未経験者が最初の案件にチャレンジしやすい場所です。
登録すればすぐに案件に応募できるため、実務経験を積むきっかけとして利用する人も多いです。
ただし、実際に使ってみると以下のような難しさもあります。
このように、クラウドソーシングは「実績ゼロから仕事を経験してみたい」「まずは小さく挑戦したい」という人にはおすすめですが、長期的に取り組むには体力が必要です。
方法2:企業に就職して経験を積む
正社員としてWebデザイナーとして働くと、基礎スキルだけでなく、クライアントとのやり取り、チームでの制作フロー、納期管理など「現場でしか学べないスキル」を身につけることができます。
特に未経験の場合、まずは就職して一定の実務経験を得ることで、その後フリーランスや副業に移行しやすくなるというメリットがあります。
私の場合、独学やスクールで学んだ知識はもちろん役立ちましたが、いざ現場に入ってみると「まだまだ知識不足だ」と痛感しました。
実際の案件は想像以上に複雑で、納期やクライアント対応など、教科書には載っていない部分がたくさんあったのです。
ただ、その環境で働けたからこそ大きく成長できたと感じています。
特に、先輩のデザイナーやディレクターの方々からアドバイスをいただける環境は非常に貴重でした。
作業の進め方やデザインの意図の伝え方など、実務の中でしか学べないことを吸収できたのです。
また、Webデザイン以外にも動画編集やサイトの運営方法を学ぶ機会があり、スキルの幅が広がりました。
こうした経験は、のちにフリーランスとして活動するときに「Web制作+α」の強みとして大きく役立っています。
方法3:求人サイト・転職エージェントで業務委託を探す
もう一つの方法は、求人サイトや転職エージェントを利用して業務委託案件を探すことです。
私がフリーランスになったときも、こうしたサイト経由で案件を獲得していました。
業務委託は、クラウドソーシングに比べて単価が高く、継続案件になりやすいのが特徴です。
特に「週3日勤務」「リモートOK」といった柔軟な働き方の求人もあり、フリーランスや副業を考えている人には非常に相性が良い方法だと思います。
方法4:人脈・知人経由の紹介
意外と見落とされがちなのが、人脈を通じて案件を獲得する方法です。
私がフリーランスとして独立した後、大きな助けになったのが知人からの依頼でした。
例えば、結婚式関連の印刷物(席次表や招待状など)を任されたことがあります。
直接営業をしなくても、人とのつながりから自然と仕事が生まれるのは大きなメリットです。
特に最初の頃は「小さな案件でも丁寧に対応する」ことを心がけていたので、その後の紹介につながることもありました。
人脈経由の案件は単価が高いとは限りませんが、信頼関係のある相手とのやり取りなので安心感があり、次の仕事へのきっかけにもなりやすいと感じています。
フリーランスWebデザイナーとして独立するまで
フリーランスとして独立するまでには、スキルの習得だけでなく、実際に仕事を受けるための準備も欠かせません。
最初のステップは、ポートフォリオの作成です。自分がどのようなデザインを得意としているのか、どんな実績があるのかを伝えるために、練習で作った作品でも構いませんので、見やすく整理して公開しましょう。
次に大切なのは、仕事の獲得方法を確立することです。
クラウドソーシングサービスを活用して小さな案件から実績を積む人もいれば、知人やSNSを通じて声をかけてもらい、徐々に規模を広げていく人もいます。
どの方法であっても、信頼を得るためには「納期を守る」「丁寧に対応する」といった基本的な姿勢が重要です。
また、デザインスキル以外にも、請求書の作成や契約内容の確認といった「ビジネススキル」も求められます。
フリーランスは一人で全てを管理するため、制作以外の事務作業も自分でこなさなければなりません。最初は戸惑うかもしれませんが、テンプレートを用意しておくと効率的に進められます。
さらに、安定して案件を受けられるようになるまでは収入が不安定になりやすいため、生活費の半年分程度は貯蓄してから独立すると安心です。
未経験からWebデザイナーを目指す人へのアドバイス

Webデザインは、覚えることも多く最初は難しく感じるかもしれません。
ですが、一歩ずつ積み重ねていけば必ず力になります。焦らず、自分のペースで取り組むことが一番の近道です。
小さな成功体験を積む
簡単なWebページを作れた、バナーを1枚デザインできた、などの達成感を重ねていくことが大切です。
小さなことでも「できた!」と感じられる経験を増やすことが、学習を続ける大きなモチベーションにつながります。
実際に手を動かして作る
本や動画で学ぶだけでなく、小さなWebサイトやバナーを自分で作ってみると、知識がぐっと定着します。そして、完成したものをポートフォリオに追加すれば、就職やフリーランスの案件獲得にも直結します。
学習方法は自分に合ったスタイルを選ぶ
学習の仕方に「正解」はありません。
計画的に自分で進めるのが得意なら独学が合っていますし、プロから学びたい、効率よくスキルを身につけたいと思うならWebデザインスクールを活用するのがおすすめです。
基礎スキルの習得を大切にする
Webデザインは、ただ見た目を美しく整えるだけではありません。実際にはフォントサイズや色の使い方、余白の取り方など、多くのルールや基礎が存在します。まずはこのルールや基礎を大切にして、丁寧に身につけていくことが大切です。
未経験からでもWebデザイナーになれる
未経験からWebデザイナーを目指すのは決して簡単ではありませんが、不可能ではありません。
私自身、全くの初心者から学び始め、独学とスクールを組み合わせてスキルを磨き、フリーランスとして独立することができました。
これからWebデザイナーを目指す方も、正しい学習方法を選び、ポートフォリオを準備し、少しずつ実績を積んでいけば、必ず道は開けます。
「Webデザインを仕事にしたい」「自由に働きたい」と思っている方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。